千葉駅でスカート内を手鏡でのぞき見

2020-01-24

千葉駅でスカート内を手鏡でのぞき見

今回は、千葉駅構内において、手鏡で女性のスカート内をのぞき見した場合に成立する犯罪について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説いたします。

~ケース~
Aさんは、出勤途中、千葉駅構内上り階段において、前を歩いていた女性Vのスカート内を、手鏡を用いてのぞき見してしまいました。
しかし他の利用客に見つかり、駅員を呼ばれ、千葉中央警察署警察官も駆け付けました。
Aさんが手鏡でVのスカート内を覗いていたことを認めると、Aさんは迷惑行為防止条例違反の疑いで現行犯逮捕されてしまいました。(フィクションです)

~成立する犯罪は?~

今回の事件はカメラなどを用いた典型的な盗撮事件と異なり、手鏡で被害女性のスカート内をのぞく、というものです。
このような犯行態様であっても、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例(通称・迷惑行為防止条例)違反なる可能性が高いです。

条文を見てみましょう。

公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例
第3条2項
何人も、女子に対し、公共の場所又は公共の乗物において、女子を著しくしゅう恥させ、又は女子に不安を覚えさせるような卑わいな言動をしてはならない。男子に対するこれらの行為も、同様とする。

カメラではなく、手鏡を用いてスカート内を覗く場合であっても、当然ながら被害者は恥ずかしい思いや不安な思いをすることになります。
したがって、「公共の場所又は公共の乗物において、女子を著しくしゅう恥させ、又は女子に不安を覚えさせるような卑わいな言動」に当たり、迷惑行為防止条例違反となる可能性が高いでしょう。

上記規定に違反し、有罪判決を受ける場合、

非常習者→6か月以下の懲役または50万円以下の罰金
常習者→1年以下の懲役または100万円以下の罰金

とになる可能性があります(13条参照)。

Aさんが初めて見つかったのであれば、過去に犯行を繰り返していたとしても、一応初犯なので、非常習者として罰せられる可能性も高いです。
しかし、盗撮やのぞき見の前科がある場合には常習者として罰せられる可能性が上がるでしょう。

~今後の捜査について~

警察署に連れて行かれた後、まずは警察官から取調べを受けることになります。
余罪についても厳しく追及されるでしょう。
逮捕時から48時間以内にAさんの身柄が検察へ送致されます(送検)。
そして今度は送致を受けた検察官取調べを行います。

その後、さらに最大20日間、「勾留」と呼ばれる身体拘束期間が続く可能性があります。
すなわち、検察官は身柄を受け取ったときから24時間以内、かつ、逮捕時から72時間以内に、勾留請求というものをするか、Aさんを釈放するかといった判断をします。
証拠隠滅逃亡のおそれがあるなどと判断すれば、勾留請求することになります。

勾留請求されると、裁判官が勾留の可否を決定します。
裁判官が許可すると、10日間拘束されます。
さらに、やむを得ない事由があると認められると、10日以内の期間、勾留延長されます。

検察官は勾留の満期日までに、Aさんを起訴するか、あるいは不起訴にするか、または処分を保留して釈放し、在宅捜査に移行するかを決めなければなりません。

~被害者と示談をして不起訴処分を獲得する~

Aさんが初犯であり、真摯な反省を行い、示談も成立したといった場合には、不起訴処分を獲得できる可能性が上がってきます。
仮にAさんの犯行を証明できるだけの証拠がある場合であっても、検察官の裁量により、裁判にかけない処分がなされることがあります(起訴猶予処分)。
不起訴処分を獲得できれば、をつけずに事件を解決することができます。

ぜひ弁護士のアドバイスを聞きながら、事件解決を目指していきましょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする法律事務所です。
ご家族が迷惑行為防止条例違反などで逮捕されてしまった方は、ぜひご相談ください。

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