【解決事例】盗撮目的の建造物侵入罪で不起訴獲得
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【解決事例】盗撮目的の建造物侵入罪で不起訴獲得
成人男性による盗撮目的の建造物侵入被疑事件の刑事弁護活動とその結果について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が紹介します。
【被疑事実】
本件は、男性被疑者Aが、埼玉県さいたま市内にある漫画喫茶内のカラオケ個室にて、性行為を行っていた高校生カップルを盗撮したという事例です。
本件では現行犯逮捕はされなかったものの、警察によって盗撮行為は間もなく発覚し、在宅捜査として捜査が継続することになり、刑事処罰に不安を覚えたAの両親によって弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所へ刑事弁護の依頼がなされました。
【刑事弁護の経緯 示談交渉】
本件では、Aの直接的な不法行為は盗撮行為にありますが、刑事事件化した被疑事実は、漫画喫茶店に通常の施設管理に反する使用方法でカラオケ個室に接近したことという「建造物侵入罪」でした。
そのため、漫画喫茶店に対して建造物侵入罪の謝罪と被害弁償を行うことに加えて、本来であれば、Aが盗撮をした高校生カップルに対する謝罪と賠償ということも選択肢として考えられました。
この点、弁護人はまず漫画喫茶店に対して謝罪と被害弁償を試みたところ、漫画喫茶店としてはAに対して刑事処罰を求めるほどではないが、盗撮の被害に遭った高校生カップルに謝罪と賠償してほしいとの意向でした。
これを受けて、弁護人は盗撮の被害に遭った高校生カップルの特定を試みましたが、カラオケ個室内で性行為をしていたという事情もあり、最後まで高校生カップルの特定をすることはできず、結局本刑事事件では示談をまとめることができませんでした。
そのため、弁護人は、漫画喫茶店に対する示談の申し出や先方の意向、高校生カップルの特定ができなかったこと等を報告書にまとめ、検察官に被疑事実を認め反省している情状資料として提出し、軽い処分を検討いただくよう働きかけました。
最終的に、検察官は本件を不起訴処分とする決定を下ました。
【依頼者からの評価】
本刑事事件は、Aの逮捕から不起訴処分の決定まで、約6か月ほどで解決に導くことができました。
これには上記の示談交渉の経過のとおり、盗撮の被害者の特定に大分時間を費やすことになったという事情がありました。
事件が不起訴処分となった点について、依頼者から高く評価していただきました。
【刑事事件の解決のために】
上記刑事事件のように、被害者が存在する犯罪では、被害者に対する謝罪と被害弁償を申し出、示談成立を目指すのが刑事弁護人の重要な仕事です。
このような刑事事件の示談交渉については、刑事事件を専門とし、多数の示談経験と示談成立の成果を上げた刑事事件専門の弁護士に弁護を依頼することを強くお勧め致します。
盗撮目的の建造物侵入罪で刑事事件化の可能性でお悩みの方、またはご家族が逮捕されてお悩みの方は、盗撮事件の不起訴処分獲得に実績のある、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所への弁護の依頼をご検討ください。