名古屋市の盗撮事件で逮捕 示談を成立させる弁護士
名古屋市の盗撮事件で逮捕 示談を成立させる弁護士
大学生のAさんは、JR名古屋駅地下道の上りエスカレーターで女子大生のスカートの中にスマートフォンを差し出したとして、県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで愛知県警中村警察署に逮捕されました。
Aさんは取調べや実況見分を受けて、身元引受人として両親を立てて釈放された後、盗撮事件に強いと評判のいい法律事務所に無料法律相談に来ました。
(フィクションです。)
~示談交渉の流れ~
本日は、被疑者が被害者の連絡先を知らないというケースで、示談成立に向けて弁護士がどのような流れで動くのかを説明します。
盗撮事件の示談交渉は、弊所では基本的に下記のような流れになります。
1.被疑者が弁護士に、被害者との示談交渉を依頼されます。
2.弁護士が、事件担当の警察官もしくは検察官に、「被害者に謝罪し被害弁償をさせていただきたいので、被害者に連絡を取っていただけませんか。もちろん被害者の情報は弁護人限りとし本人には伝えません。」という旨、話します。
3.担当警察官・検察官が、被害者に対し「加害者が示談を希望しているようだが、あなたの連絡先を相手方に教えても構いませんか。」と問い合わせます。
4.被害者がこれを承諾したら、担当警察官・検察官が弁護士に、被害者の連絡先を伝えます。
5.弁護士が、被害者に対し、電話で示談交渉を申し込みます。被疑者の反省や謝罪の言葉、示談をしたい旨伝えることになります
被害者は検察官から事前に事情を聞かされているので、弁護士から電話が来たら、謝罪や示談の話だと推測がつきます。
6.被害者と示談交渉の日程調整をおこないます。
日程調整の他に、電話で示談の内容や示談金の額まで決めてしまい、会う際には示談の中身は概ね決まっている場合もあります。
電話では会う約束を取り付けるだけにして、示談交渉の席で初めて示談金の交渉が始まることも多いです。
ただ、盗撮事件の場合は、何度も示談交渉で時間を取られるのは嫌なので、事前に電話で話の内容を決めて、会うのは1回にしたいと希望する被害者の方も少なくありません。
7.示談交渉に臨みます。
交渉がまとまって示談を交わすことになった場合には、示談書を交わします。示談書の中に、「被害者は加害者の刑事処罰を求めない」という内容の文章を入れてもらうことができれば、被疑者にとってさらに有利になります。
8,示談が成立したら、弁護士はすぐに担当の警察官・検察官に対して示談が成立したことを伝えて示談書を提出します。
示談書の提出を受けた検察官は被害者に示談書や示談状況について確認し、無理な示談の説得がなされていないかなどをチェックします。被害者に確認が取れたら、検察官は処分に向けて動きます。
弊所では以上の流れで示談交渉をおこない、これまで多数の盗撮事件で示談を成立させてきました。
盗撮事件で示談を成立させたいとご希望の方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までご相談下さい。
なお愛知県警中村警察署に逮捕・勾留されている場合は、弁護士を警察署に派遣できる初回接見サービスをご利用ください(初回接見料金3万3100円)