愛知の盗撮事件で逮捕 刑事裁判の弁護士

2015-05-28

愛知の盗撮事件で逮捕 刑事裁判の弁護士

Aさんは、盗撮事件の前科が3犯ある盗撮の常習犯でした。
今回も駅構内のエスカレーターで女性のスカート内を盗撮したという容疑で愛知県警中村警察署逮捕されたのでした。
Aさんは、来週初公判を控えていますが、自分の弁護人をまだ信頼できずにいます。
(フィクションです)

~被告人の意思を無視して弁護活動を行い、懲戒事由になった事例~

放火、殺人等の控訴審で弁護人となった弁護士は、被告人から殺人の故意について争いたい旨の意向を聞いていました。
しかし、控訴審で被告人の殺意の認定を覆すことは不可能と判断したため、認定された事実を認め減刑を目指す方向で弁護活動を行いました。
さらに、同弁護士は、
・第一回公判期日前に被告人から接見要請を受けたが応じない
・裁判で意図的に被告人の主張と矛盾する発言を行う
などしました。
その結果、弁護士は、戒告処分を受けることになりました。

この事件は、刑事弁護人が被告人の意思を無視して勝手に弁護活動を進めた一事例です。
もっとも、当該処分にあたっては、被告人の意思を無視した弁護活動以外にも法廷で被告人に不利な意見を述べたことが重視されたものと考えられます。

~弁護士の交代~

上記の事例のように、弁護士が被疑者・被告人の意思を無視して弁護活動を進めてしまうというケースは、たびたびあるようです。
そこまではいかなくとも、被疑者・被告人に対する報告を怠り、弁護活動の進捗状況について被疑者・被告人が全く知らないということもあるようです。

刑事弁護人たる弁護士には、被疑者・被告人の保護者的役割も求められます。
そのため、やはり原則としては、被疑者・被告人の意向を丁寧に聞き取り、それを最大限尊重した弁護活動を行っていくべきだと考えられます。
また、弁護士は弁護活動の進捗状況を被疑者・被告人に逐一報告することで、強い当事者意識を持たせるように努力していくこともしなければなりません。
それは、被疑者・被告人の深い反省、さらには真の更生につながっていくことになるからです。

ただ、残念なことに日本のすべての弁護士が、このような姿勢をもって弁護活動に臨んでいるわけではないようです。
この点は、上記の事例からもうかがえるところです。
もしあなたの選任した弁護士が自分の意思を聞いてくれない・尊重してくれないならば、すぐに弁護士を交代することを検討すべきです。
盗撮事件をはじめ刑事事件は、その帰趨が将来に大きく影響する重大事件だからです。
「初犯だから大丈夫」「盗撮ぐらいで刑務所に入ることはない」などと、軽く考えていると結果として、取り返しがつかないことにもなりません。
真の更生を果たし再犯を防止するという観点からも、どういう弁護士と一緒に事件と向き合うかは、非常に重要なことだと考えられます。

愛知名古屋弁護士ノリタケ法律事務所は、刑事裁判に強い弁護士事務所です。
被疑者・被告人に寄り添い、万全の弁護活動で少しでも処分を軽くするよう尽力するとともに、真の更生を実現するサポートもしたいと思っています。
なお、愛知県警中村警察署に逮捕されたという場合は、弊所の初回接見サービスをご依頼ください(初回接見費用:3万3100円)。

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