奈良県警奈良警察署の盗撮事件で無罪の弁護士

2016-11-03

奈良県警奈良警察署の盗撮事件で無罪の弁護士

今回は、平成19年1月19日神戸地方裁判所判決をご紹介します。
盗撮事件の刑事裁判で被告人に無罪判決が下されたものです。
無罪判決を導いた論拠は以下の通りです。

~供述の変化~

押収されたAのスマホには、一旦保存された画像データや動画データがその後削除された痕跡も存在しなかった。
今回の盗撮事件で、証拠の画像はなく、Bの目撃証言だけであった。
Bは、Aがスカートの下にスマホを持ち「ピピッ」と音がしたのでAが盗撮したと思ったと供述した。
しかし、後に「ピピッ」を「カシャッ」に供述を変えている。

~客観的状況からわかる不自然性~

・AがエスカレーターのVとBの間に割り込んできたこと
・盗撮の疑いをかけられた際、その場から逃走したこと
・盗撮行為を繰り返していたこと
から、Aの盗撮行為が疑われた。
しかし、周囲に人がいる中で、光や音を出して盗撮する危険を犯すことは不自然である。

~盗撮行為を証明する根拠がない~

・Aがスマホの画像撮影機能を動作させていた証拠がなく,目撃者Bの証言する音や光の状況を画像撮影機能を動作時のものとして合理的に説明できない
・Aが他の操作をしていて図らずもスマホの先端を1段上に立っていたCのスカートの裾下に到達させてしまった可能性が払しょくできない
以上から、盗撮の故意をもってスマホをVのスカートの下に差し入れたものと認定するには合理的な疑いが残ると判断されました。

Aには、無罪が言い渡されました。
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(奈良県警奈良警察署の初回接見費用:4万100円)

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